ペンタクルのカードには金貨が描かれていて、成果やお金、物質的な豊かさなど、価値があるものを表すとされています。また、ペンタクルは、土の要素を表すとされています。
他の小アルカナと同じように、ソードのカードは、エース(1)から10までと、ペイジ(騎士見習いの少年)、ナイト(騎士)、クイーン(女王)、キング(男王)の14枚で構成されていて、各カードにそれぞれの絵柄が描かれて、意味が込められています。
ペンタクルのエース(1)

正位置:成果を手に入れる、物質的な豊かさを得る、社会的な成功をおさめる、成果が認められる、収入につながる
逆位置:思うような成果が手に入らない、満足のいく結果にならない、経験や能力をうまく活かせない、お金では解決しない、お金で困る
成果を手にするカードです。成果は、努力が実ることを意味する場合もあれば、お金を得ることを意味する場合もあり、物質的な成果を表しています。カードの左側から金貨(ペンタクル)を持った手が出ている絵柄が描かれています。雲から出ている手は、高次元からの意識を表します。この手は金貨をつかんではいなくて、手のひらで受けていますので、積極的につかむというよりは、受け取るという意味合いが強いです。また、手が過去を意味する左側から未来を意味する右側へと出ていますので、過去からの努力や経験、学びの結果として価値あるものを受け取ることを表します。金貨(ペンタクル)は、物質的・現実的に価値があるものを表しています。背景に描かれた手入れされた庭園やバラのアーチは、豊かな状態にあって、望めばアーチから出て新しい目標や成果(山)に向かうことができることを表しています。庭園に咲くユリの花は、女性性や受けとることを表しています。
ペンタクルの2

正位置:器用にこなす、柔軟に対応でする、バランス良くこなせる、楽しみながらものごとをこなす、試行錯誤する
逆位置:器用にこなすことが難しい、やることが多くて手が回らなくなる、収入と支出のバランスがくずれる、価値観のちがいに振りまわされる
器用に、柔軟に物事をこなすカードです。楽しみながら物事をこなすという意味合いも持ちます。大道芸人が、ふたつの金貨を無限大の形に器用に操っている様子が描かれています。ふたつの金貨は、無限大のマーク(レムニスケート)の形になっていて、繰り返すという意味合いを持ちますので、収入と支出、成功と失敗などを繰り返し行うことを表しています。金貨を操っている大道芸人は動きが軽やかで、楽しみながらやるとこ、気晴らしをするなどの意味合いを持ちます。大道芸人の服は赤色やオレンジ色で、熱意を持っていることを表しています。背景には、大きくうねった波を船が右方向(未来)へと向かっていますので、感情の浮き沈みや状況の不安定さがありつつも、柔軟に対応して未来に向かっていくことを表しています。人生は山あり谷ありで、成功もあれば失敗もあり、浮き沈みがあるものですが、それを楽しみながら、器用にこなしていくことを表します。
ペンタクルの3

正位置:周りと力をあわせて価値あるものを作る、地道に取り組んでいたことが認められる、チームワークで達成する、仲間ができる
逆位置:地道にやってきたことがとどこおる、周りからなかなか認められない、チームワークが乱れる
チームワークのカードです。作業をしている職人と、設計図を持った尼僧と修道士が話をして3人で協力して理想の教会を建てようとしている様子が描かれています。職人の服は灰色と黄色、青色で、灰色は中立の色で指示どおりの仕事をすること、黄色は希望や喜び、青色は冷静さや知的さを意味しますので、職人は指示どおりにこの仕事をやり遂げることで成功につながるため、冷静に、喜びをもって仕事をしていることを表しています。修道士の服は灰色で、中立的に設計図どおりの完成を目指しているようです。尼僧(信者という説もある)は、赤色の水玉模様の服を着ていますので、完成に熱意をもっているのでしょう。この3人は異なる価値観を持っているけれども、協力して完成を目指しているともとれます。教会の奥は黒色で暗いのは、秘密やわからないことがあることを表しています。
ペンタクルの4

正位置:執着する、守りに入っている、現状を維持する、安定した状態を保つ、経済的安定にこだわる
逆位置:現状を守ろうと執着してしまっている、強欲になってしまっている、相手を束縛しすぎる、手放すことを恐れている
執着のカードです。金貨を抱えて、両足にも金貨を踏み、頭にも金貨を乗せた人物が描かれています。これは、これまで積み重ねた価値あるもの(お金、地位、成果など)を放すまいと守っていることを表しています。人物の頭にある王冠は、権力やプライドを表し、黒色のマントは秘密や隠していることを、赤色の服は欲を表します。背景には街が描かれていて、この人物は「背景の街で辛酸をなめた守銭奴」とあれていて、この人物は稼いだお金を持って街から離れてしまっていますので、金貨を使おうとせず、これ以上稼ぐことも、人との関わり合いもしていません。基本的には、執着することで、かえって停滞してしまっていることを表しています。リーディングによっては、節約や守りに入ることが良い結果をもたらすと読む場合もあります。
ペンタクルの5

正位置:たいせつなものを失う、行き詰まる、収入がへる、つらい状況を一緒に耐える仲間がいる
逆位置:救いの道はある、希望の光がさす、お金に困る、頼れる人が見当たらない
行き詰まるカードですが、救われる道はあるという意味合いも持つカードです。二人の物乞いが、教会の前を歩いていますが、その後ろの教会の窓は見ていません。この物乞いは、中世ヨーロッパでも差別されたハンセン病を患っている男性と、物乞いの女性が描かれています。また、教会のステンドグラスの窓は描かれていて、希望や救いを意味する黄色で主に描かれていますが、扉は描かれていません。こうした絵柄から、リーディングの仕方については説が分かれています。この二人はどうにもならない状況に行き詰まっていて差別などがあり教会(社会)も助けてくれないとリーディングするのか、あるいは、この二人は後ろの教会に気づいていないので教会があることに気づきさえすれば救われる道があるとリーディングするのか、プライドが邪魔して教会に助けを求めることができずにさまよっているとリーディングするのか、読み方が分かれるカードです。また、二人でいることから、つらい状況であっても一緒にいてくれる人がいるとか、同じようにつらい状況にいる人もいるなどとリーディングすることもあります。
ペンタクルの6

正位置:助け合う、分け与える/助けてもらう、経済的に安定する
逆位置:自分の利益を優先してしまう、見返りを期待してしまう、親切にしてもむくわれない、おせっかいになってしまう、不公平になる
助け合いのカードです。商人風の人物が、天秤で測りながらお金を分け与えている様子が描かれています。商人風の人物は、豊かさや成功を表しています。天秤は、平等さを意味していて、助けを必要とする人に必要な分だけ手助けをすることを表しますが、名声などの見返りがあることを表すともされています。ほどこしを受けている右側の青い服を着た人物は、ポケットに赤色の何かが入っていて、これが欲望を意味するとされ、貧乏なふりをしてお金をもらおうとしていると言われていますので、お金をもらうことができていません。一方、左側の黄色い副業の人はお金をもらうことができています。これは、困っているふりをしていると、それを見抜かれることを表しているとされています。背景の街は、商人風の人物が、成功した街であるとか、昔はほどこしを受けた街だとされています。
ペンタクルの7

正位置:成果が得られるが思ったほどではない、認められるがどこか腑に落ちない、表面的には順調だがどこか不満もある
逆位置:頑張ったわりには十分な成果が得られない、成果が出るにはしばらく時間がかかる、思いどおりにいかない、足を引っぱられる
思ったほどの成果が得られないカードです。どうすれば、もっと成果が得られるのかを考えているカードでもあります。畑に成果を意味する金貨が実っていますが、この人物はどこか浮かない表情をしています。ですので、成果はあったのだけれど、思ったほどは成果が得られず、どうすればもっと成果を得ることができるのかを考えることを表しています。空の色は灰色で、はっきりしない状況を表していますが、人物の服はオレンジ色で活力を意味していますので、めげずに努力や工夫をすることを表しています。あるいは、成果を受け取ることにためらっているとリーディングすることもあります。
ペンタクルの8

正位置:地道にコツコツと努力する、焦らずじっくり取り組む、集中して取り組む、新しいことや専門的なことを学ぶ
逆位置:地道にやることにあきる、マンネリを感じて他のことに目がそれる、集中力がきれる
地道に取り組むカードです。職人がペンタクルを作っている様子が描かれています。この職人の青い服は成長を、黒い前掛けは秘密の技術や知識を、赤いタイツは情熱を表します。この職人は見習いであると言われていて、勤勉に仕事に打ち込んで、一人前になることを目指している姿を表しています。遠くに見える街は、この職人が将来活躍する場所(目標)なのかもしれませんが、まだ距離があるようです。リーディングによっては、この職人の姿から、専門職や専門的な知識を意味する場合があります。
ペンタクルの9

正位置:生活が豊かになる、安定した生活が手に入る、才能が認められる、魅力を発揮する
逆位置:才能を十分に発揮できていない、地位や財産や肩書きに目が向く、ぜいたくをしすぎてしまう、うぬぼれてしまう
寵愛のカード、豊かさのカードです。女性がドレス姿で小鳥を手に乗せて庭園にいる様子が描かれています。この女性は寵愛を受けて何不自由なく暮らしていると言われています。女性が着ているドレスは黄色で、豊かさや幸福を表しています。また、ドレスの花柄は、金星の惑星記号を表していて、愛や美を意味しています。手に乗せている小鳥は、リーディングによって、小鳥は自由でいつでも飛んでいけるという解釈と、小鳥は飼われていて主人の言いつけを守るという解釈に分かれます。背景には、たくさんのブドウが描かれていて、成功や成果、裕福、満たされている状態などを表します。女性の足元にカタツムリがいますが、これは自分のペースで目標に向かうことを意味しています。また、背景の館や山は、この女性の主人のものだとされています。守られた生活をよしとするのか、それとも自由がないと解釈するのかはリーディングによって見極めるポイントとなるでしょう。
ペンタクルの10

正位置:まわりの協力で成功する、価値があるものを受け継ぐ、次のステップに進む、関係が発展する
逆位置:まわりの力をうまく活かせない、過去を活かせない、先が見えない、お金をきちんと管理できない、親しい人との間で思うようにならない
富や地位など、物質的な成功や安定を表すカードです。豪華な衣装をまとった老人と、男性と女性、子ども、二匹の犬が館にいる様子が描かれています。ここに描かれている人たちは家族、一族とされていて、お金や技術、知識などが受け継がれていくことを表すとされていますが、必ずしも家族関係を表すものではなく、友人や職場、学校の人たちを表す場合があります。男性は左手にワンドを持っており、老人から権威を受け継いだことを意味し、完成(老人)から新たな始まり(男性)を表しているかもしれません。二匹の犬は、人生の友やパートナーを表しています。左下に描かれているブドウは成果や富を表しています。また、石造りのアーチや背景にある大きな館は、これまで積み上げてきた物質的に価値があるもの(富や財産など)を表します。なお、ここで描かれているペンタクルは生命の樹の配置になっていて、完成と始まりを意味しています。
ペンタクルのペイジ

正位置:新しいことを学ぶ、地道な努力で豊かになる、頑張りが認められる、将来に向けて堅実に投資する、堅実な人、安定志向の人
逆位置:進むべき方向が定まらない、考えがまだまとまらない、成果がでるにはしばらく時間がかかる、ミスが出る、マイペースな人
お金や地位、人脈など物質的な豊かさを目指して地道に努力するカードです。騎士見習いの少年が、手に持ったペンタクルを見つめている様子が描かれています。ペンタクルだけを見つめている姿は、熱中している、夢中になっていることを表すとされています。逆に言えば、他のことは目に入らないのかもしれません。空は黄色で明るいことから、希望があることを表しています。また、背景の山は、これからの目標を表しています。ですが、足元には花が咲いている平地で、歩幅も小さいことから、安定して、着実に進むことを表します。
ペンタクルのナイト

正位置:努力が実を結ぶ、着実に成果を手に入れる、新しい自分を発見する、真面目なつきあいをする、着実な人、まじめな人
逆位置:ものごとがとどこおる、たいくつを感じる、やるべきことを後回しにしてしまう、信用のおけない人、足を引っぱる人
地道な努力によって成果が期待できるカードです。ペンタクルを手にした騎士が描かれていますが、騎士はペンタクルを見ておらず、遠くのほうを見ています。これは、お金や地位などの物質的なものによって得られるその先の物事を見ている、真剣に考えていることを表しています。騎士が乗っている馬は黒色で赤色の馬具をつけていていることは、黒色が秘密を、赤色が情熱を意味しますので、情熱を秘めていることを表します。また、馬が止まっているのは、あえて歩みを止めて慎重に堅実に物事を進めようとしていることを表しています。背景の畑は、耕されていますが、まだ作物は実っていませんので、まだ成果はなくても、これから成果を得る準備ができていることを表しています。
ペンタクルのクイーン

正位置:豊かになる、幸福を感じる、ゆとりがある、寛容な人、頼れる人
逆位置:打算で動いてしまう、目先の利益に流されてしまう、不信感が高まる、あさはかな人、打算的な人
豊かさを手にするカードです。女王がペンタクルを持って玉座に座っている様子が描かれています。女王の赤色の服は情熱を、白色は純粋さを、緑色のマントは生産性を、黄色の冠は成功や幸福を表しています。玉座には、ヤギなど地の属性を持つとされる動物などが描かれていて、豊かさや実り、生産性を表します。ヤギは繁殖力が強く、生産性が高いことを意味しています。また、背景の庭園にはたくさんの花や植物、実が描かれていて、豊かさを表しています。右下にウサギがいますが、ウサギは多産であることから、実りが豊かなこと(生産性の高さ)を表しています。遠くに山が見えますが、これは険しい危険な場所ではなく、安全でし安定した場所にいることを表しているかもしれません。
ペンタクルのキング

正位置:経済的に恵まれる、安定した環境に恵まれる、実力で成功する、才能が開く、頼れる人がいる、頼れる人、堅実な人、実力がある人
逆位置:何か物足りない、現状に不満がある、実力が活かせない、がめつくなる、自分のもの思考が強い人、所有欲が強い人、見栄っぱりな人
実力や才能で豊かさを手にするカードです。ペンタクルを持った王が玉座に座っている様子が描かれています。王は、ブドウがたくさん描かれている豪華な服を着ていて、ブドウは豊かさや実りを表しています。その服は黒地で、黒色が秘密を意味していて、襟元が赤色で情熱を意味しますので、表面上はわからない秘められた情熱や努力によって物質的な成果を得たことを表しています。王が鎧を着ていることからも、何かと戦って得た成果であると解釈されます。王は錫(しゃく)を持っていて、権力や支配力があることを表します。また、王は左足の下に何かを踏んでいますが、地の属性を支配していることを意味するとされています。玉座には、地の属性とされる牡牛が描かれていて、玉座は黒色ですので、こちらもぱっと見はわからない努力によって成果を得ることを表すとされています。背景のお城は、物質的な成果で、不動産を表すとリーディングされることもあります。
