ソードのカードは、剣(sword)が描かれています。このソードは、知識や理性、論理、情報を意味しています。他の小アルカナと同じように、ソードのカードは、エース(1)から10までと、ペイジ(騎士見習いの少年)、ナイト(騎士)、クイーン(女王)、キング(男王)の14枚で構成されていて、各カードにそれぞれの絵柄が描かれて、意味が込められています。
基本的に数字・位が上がると、段階的には進んでいるとみなせますが、人生は物事がはじまり、紆余曲折しながら進み、やがて終わりや完成をむかえると、また新たなはじまりがある、というふうに螺旋状にレベルが上がっていくものだと考えることができますので、2や3だからといって必ずしも悲観しなくて大丈夫です。
ソードのエース(1)

正位置:冷静に判断して(論理的に考えて)ものごとをはじめる、成功する、勝利する
逆位置:まだ論理的に考える余地がある、もっと考えたほうがよい
決断のカードです。雲から伸びている手は、高次元からの意識を表し、過去を表す左側から手が伸びていることは、過去の経験を踏まえて合理的に考えることを表します。その手に握られた剣は、風のエレメンタルを象徴し、知識や知恵を意味しています。知識や知恵をもって進むことで成功や勝利をつかむことを表します。王冠は力や権力の象徴で、意思の力を表します。王冠から伸びている植物は、オリーブとナツメヤシで、オリーブは過去の平和を、ナツメヤシは未来の勝利を表しています。下側の険しいは山々は今の状況を表すとされています。ですので、いまが厳しい状況でも、強い意思の力をもって進めば、成功することを表しています。
ソードの2

正位置:どちらがよりよいのか論理的に考える、かろうじてバランスを保っている、迷っている、葛藤がある
逆位置:どうすればよいのか冷静に考えることができていない(冷静に考えたほうがよい)、バランスよく考えることができていない(バランスをもっと考えたほうがよい)、迷いや葛藤が晴れるには時間がかかる
バランスのカードでもあり、葛藤のカードでもあります。2本の剣は、剣が風のエレメンタルや知識・情報を意味しますので、知性でバランスを保つことを表しています。剣を持つ女性は目隠しをしていて、情報を遮断し内面に集中しようとする様子を表します。また、女性の服は灰色で、状況や先行きが不透明なことを表しています。背景に描かれている月も、月は満ち欠けし変化するものですので、状況のうつろいやすさを表します。海は、水(感情)を意味しますが、水面は凪いでいますので、冷静であることを表しています。背景の岩山は、現状の厳しさを表します。不確かだったり厳しかったりする状況にあっても、感情的にならず冷静に知性的に内面に向き合い、知性でバランスを保つことを意味します。
ソードの3

正位置:心が傷つく経験がある
逆位置:傷つきからしだいに回復する
心が傷ついたカードです。過去のトラウマや、心ない言葉で傷つくことも意味します。赤いハートマークは、心臓や心、感情を表します。そのハートマークに、剣が3本刺さっていますが、この3本の剣は真っ直ぐと斜めに複雑に絡み合って刺さっていることから、簡単には抜き取れないことを表しています。空は雨が降っていて、涙を流していることを意味し、悲しみを表します。また、背景の灰色は、白か黒かはっきりしない状況を表しています。
ソードの4

正位置:休んだほうがよい、回復をはかる、動かないほうがよい
逆位置:もうすぐ動けるようになる、しばらくすると回復する
休息のカードです。休んだほうがいいという意味もありますし、動けない状態にあるということも意味します。背景のステンドグラスは、マリアとキリストが描かれていて、ここが祈りや休息のための安全な教会であることを表しています。横たわっている戦士と棺、その下にある剣は黄色で、黄色は明るい希望や豊かさを意味しますので、戦士が死んでいるのではなく、考えるのを止めて休んでいることを表します。背景に3本の灰色の剣が掛けられていて、灰色ははっきりしない状況を意味しますので、まだ戦いの行方がはっきりせず途中であることを表します。
ソードの5

正位置:出しぬいて優位に立つ、後味が悪い勝ち方、ぎくしゃくした人間関係
逆位置:裏切られて敗北感を感じる、出しぬかれる、悪意を受ける、ぎくしゃくした人間関係
傷つけ合う、ギスギスした人間関係のカードです。剣を2本持った男性は征服者で、背景で背中を向けている人に勝ち、その剣を奪った絵柄が描かれています。この征服者が自分なのか、あるいは周りの人物なのかリーディングで見極める必要があります。背を向けている2人は敗北者で、肩を落とした絶望的な様子で描かれています。空の色は青色で、強い風に吹かれて雲がギザギザになっていますので、戦いの後の荒れた状況を表します。また、水面はさざ波だっていて、穏やかではない気持ちを表しています。
ソードの6

正位置:安全な場所に向かう、新しい環境に行く、安心できる状態になる、助けてくれる人(仲間)がいる
逆位置:安心できる状態になるにはしばらく時間がかかる、新しい環境に行くのはしばらく先になる
安全な場所へ向かっているカード、危険な場所から脱出しているカードです。旅立ちや移動も意味しています。船に2人の人物が座っていますが、そのマントの色は黄色で、黄色は明るさや希望の色とされていますので、希望があることを表しています。船に6本の剣が刺さっていて、船頭が船を渡してくれていることから、考え方や価値観が変わっていくことや、知識を得る方向に向かっていることを表すとされていますし、また、協力者がいる可能性も示しています。空は灰色で、まだ状況がはっきりしないことを表します。水面が少しさざ波だっている様子は、少し不安があることを表しています。
ソードの7

正位置:機転をきかす、ずるがしこいやり方で得をする、正しいやり方ではない方法で勝つ
逆位置:ずるい行いがばれる、だまされないよう気をつける、罠に気づいて難を逃れる
スパイのカードです。勝つために、敵陣からこっそりと剣を奪っている様子が描かれています。敵を出し抜くことを意味しています。空の色は黄色で明るく、また、男性の服も黄色で、帽子と靴は赤色ですので、ワクワクした気持ちを表しています。一方、足は前を、顔は後ろを向いており、足取りも抜き足差し足ですので、裏表があったり、後ろめたいことも表しています。敵陣のテントに人影はなく、左奥に人影が見えますが、男性に気づいている様子はありませんので、剣を盗んだことはばれていません。2本の剣は地面に刺さっていて、5本の剣を持ち出そうとしていて、残す剣と持ち去る剣を巧みに使っていることから、知識や情報を巧みに操っていることを表しています。
ソードの8

正位置:動こうと思えない、八方ふさがりになっている、動けないと思い込んでいる、動けるようになる方法はある、情報(や仕事など)が多すぎて動けなくなってしまっている
逆位置:もうすぐ動けるようになる、八方ふさがりだった状況がゆるむ、解放される、こだわりをなくすと動ける
動けないカード、八方ふさがりのカードです。目隠しをした女性が後ろ手に縛られていて、8本の剣に囲まれている絵柄が描かれています。足元には水たまりがあり、足を滑らせてしまうかもしれないと思うと動けないのかもしれませんが、水は感情を表し、何らかの感情があって動きづらくなってしまっていることを表しているようです。ですが、よく見ると、目隠しや縛られた紐は緩くて、その気になればほどけそうですし、女性は微笑を浮かべているようにも見えます。また、服は赤色で、情熱があることを表しています。8本の剣は、剣が思考や情報を表しますので、あれこれと否定的な考えや情報に支配されてしまって動けなくなってしまっていることを表しています。背景のお城は、権力が監視してへたに動けないようでもありますし、理想が高いことを表してもいるようです。
ソードの9

正位置:悲しみや不安でいっぱいになっている、気になることがあって眠れないほどである
逆位置:不安や恐れにつながる考えが整理されていく、気持ちが晴れていく、疑心暗鬼がとける
不安で夜も眠れないというカードです。女性が顔を覆ってベッドの上にいる様子が描かれていて、その頭上に9本の剣が浮かんでいます。剣は思考や情報を意味していますので、いろいろな考えが頭をめぐっていることを表しますので、顔を覆っている女性の深刻な様子とあわせて、よくない考えで頭がいっぱいで眠れないことを表すとされています。ですが、ベッドは広くて豪華ですので、いまこの女性は安全な場所にいることがうかがわれますので、よくない考えは現実ではなく心の中で起きていることを表しています。黒い背景は、限界や行き詰まりを表します。また、毛布の柄は5枚の花びらのバラと惑星記号で、死神のカードの旗の紋章でもあり、つらい状態には意味があって、それを越えると新しい未来が訪れることを表しています。
ソードの10

正位置:つらい状況が終わる、望まない形で終止符がうたれる、新しいことがはじまる
逆位置:つらい状況が一時的におさまる、どん底から回復しつつある、希望が出てくる
限界を迎えるカードです。不運な状態も表しますし、また、これ以上つらい状態がないことから、底をつき、つらい状態が終わることも表しています。10本の剣に刺された人物が倒れている絵柄が描かれています。たくさんのつらいことや気づつくような言葉・情報によってズタボロになってしまっている状態を表します。そして、上空は黒く、限界や警告を表しています。しかし、空の端には黄色く明るく、祝福する光っていますので、つらい状況が終わりを迎えることを意味しています。また、人物の指の形も、法王のカードの祝福のポーズになっています。服の色も、黄色と赤色で明るく、希望と情熱があることを表します。10は完成を意味する数字でもあります。
ソードのペイジ

正位置:慎重になっている、新しい情報を求める、まだ気づいていないことがある、慎重な人、乗り越えなければならない試練に冷静に挑む、慎重な人
逆位置:慎重になりすぎてしまっている、警戒しすぎてチャンスを遠ざけてしまっている、乗り越えなければならない試練がやってくる
慎重さのカードです。剣を構えて周囲を警戒している騎士見習いの絵柄が描かれていて、慎重に周囲の情報を集めて冷静さを保つことを表しています。背景の地面や水面はでこぼことしており、雲ももくもくと上がっている様子は、不安定な状況を表します。空の鳥は、風の象徴の意味合いを持ち、剣と同じ風の属性で、自由や理想を表しています。
ソードのナイト

正位置:積極的に動く、逆風の中でも強い意志をもって進む、早い展開でものごとが進んでいく、役立つ情報がやってくる、強い意志をもった人、知的で積極的な人
逆位置:前のめりになってしまっている、周りが見えなくなってしまっている
強い意志のカードです。騎士が戦争に重要な情報をいち早く伝えようとして馬を猛スピードで駆っている様子が描かれています。騎士は鎧を着こんでいて、いま戦争中で気が抜けない状態であることを表しますし、赤いマントは勇気を表しています。剣を振りかざす騎士は、勝つために強い意志を持って進むことを表しています。また、白馬は、馬が行動やエネルギーを意味しますし、猛スピードで駆けていることから、素早い行動や展開の早さを表します。何か有益な情報が急にもたらされるといった意味合いもあります。馬具に描かれている蝶は変化を表し、鳥は自由や飛躍を表します。空にも鳥が飛んでいます。背景の雲もたなびいていて、木も揺れている様子から、風が強く、展開が早いことを表しています。
ソードのクイーン

正位置:かしこい選択ができる、合理的な判断をする、現実を受け入れることで大きな学びが得られる、酸いも甘いもかみ分ける、思慮深い人、現実的なアドバイスをくれる人
逆位置:理屈っぽくなっている、厳しくなりすぎてしまっている、完璧主義になってしまっている
かしこい判断、思慮深さのカードです。女王が剣を持つ絵柄が描かれています。その剣はまっすぐ上に向いていることから、まっすぐな思考や明晰な判断を表します。女王は、左手を掌を広げて上げていることは、物事を受け入れる姿勢を持っていることを表します。また、左手の袖の飾りは、信仰心の厚さも表しています。女王の冠は蝶があしらわれていて、悲しみを乗り越えた変化や成長を表します。マントは雲の模様で、雲は水の集まりですので感情を意味し、空は風がふく知識や情報を意味しますので、思考と感情の両方を受け入れることを表します。玉座の模様は風の精霊(シルフ)と蝶で、変化と成長を表しています。空にいる一羽の鳥は、孤高であることを表します。雲がもくもくと出ていますが、頭よりも低い位置でとどまっていますので、変化や不透明さが許容範囲であることを表しています。
ソードのキング

正位置:すばやく決断する、客観的に判断する、ものごとの本質を見抜く、決断力がある人、客観的なアドバイスをくれる人
逆位置:かたくなになってしまう、自分の価値観だけで見てしまう(相手の価値観を受け入れることが難しい)、厳しい評価を受ける、気持ちが冷める
優れた決断力のカードです。王様が剣を持ち、玉座に座っている絵柄が描かれています。王様は正面を向いていることから、自信と誇りを持っていることを表しています。右手で持っている剣はやや斜めを向いていることから、考えるだけではなく行動もしていくことを表します。赤色のマントは情熱や勇気を、青い服は知性を表します。玉座には、蝶と風の精霊(シルフ)があしらわれていて、思考や情報をすばやく活用することを表しています。空には鳥が二羽いることは、どちらかを選ぶ、決断することを表します。雲は状況の変化を表しますが、ソードのクイーンよりも雲が少なく、変化や不透明さが許容内であることを表しています。
