タロットカードのワンドは、木の杖が描かれていて、力を表しています。力とは、身体的なパワーの意味合いもありますが、生命力ややる気といった気力を表しています。また、火の要素を表すとされています。
他の小アルカナと同様に、エース(1)から10までの数字と、ペイジ(騎士見習いの少年)、ナイト(騎士)、クイーン(女王)、キング(男王)の位からなる14枚で構成されています。
ワンドのエース

正位置:情熱をもって新しいことをはじめる、創造的なことをはじめる、ものごとをはじめるための力が備わっている
逆位置:やる気や熱意がまだ十分でない、何かをはじめるためにはもう少し準備が必要になる、情熱や気力が冷める
やる気をもって新しいことをはじめるカードです。ワンド(杖・火のエレメンタル)は、やる気など気力や生命力を意味しています。カードの右側から手が出て、芽吹いた棒を1本持っている絵柄が描かれています。芽吹いた棒は、生命力や気力を表していますし、右側からでている手は、右側が未来を意味しますので、未来へ向けてやる気が持てていることを表します。舞っている葉っぱは、ヘブライ語でヨッドの文字を表すとされていて、神の恵みとか手といった意味を持ちます。背景にはお城があり、目指している目標や理想を表しています。
ワンドの2

正位置:次にこれをやろうと決める、方向性が定まる、これだというものに出会える
逆位置:まだ選べない、まだ決められない、決断するには何かが必要である、なかなかこれというものに出会えない
やることを決意するカードです2本のワンド(杖)があり、そのうち1本を持っている人物が描かれています。これは、2つの選択肢のうち、1つを選ぶことを表しています。人物は、石造りの城壁の上に立って左の方を見つめています。城壁は積み上げてきた実績を意味し、左は過去を意味しますので、過去の実績を振り返っていることを表します。この人物は商人風の服を着ていることから、物質的な成功や社会的な地位を表しているとされます。右手に持つ地球儀は、視野を広くもつことや成果を手にすることを表すとされていますし、遠くを見つめている様子も視野を広くもつことを意味することもあるとされています。左下には、バラとユリの彫刻があり、バラは情熱や本能を、ユリは純粋さや理性を意味するとされていて、それらのバランスがとれていることを表しています。これまでやってきたことを振り返った上で、次はこれをやろうと決めることを表しています。
ワンドの3

正位置:前に進む準備が整う、具体的な計画や行動が決まる、行動するきっかけがやってくる、協力者があらわれる
逆位置:まだしばらく準備がいる、思うように進めていない、前に進むには何かが必要である
行動する準備が整うカードです。協力者があらわれることも意味します。黄色の空と海を背景に、後ろ姿の人物が3本のワンドのうち1本を持ってたたずんでいます。また、海には船が海には船が浮かんでいて、海の向こうの陸地を目指しているようです。海の向こうの陸地は新しい目標や未来を表します。黄色に輝く海は、黄色が希望や繁栄を意味し、船は探求を意味したり、後ろ姿の人物が乗っていないことから協力者などを表すとされていますので、希望をもって新しい目的や未来に向かって探求している状態や、それについて協力者がいる可能性を表しています。ワンドを持った後ろ姿の人物は、自分の船を新しい土地の調査のために送り出している姿だと言われています。その立っている場所は、城壁ではなく何もない場所ですので、これまでやってきたことにとらわれない姿勢を表します。また、いろいろな色の服を着ていますので、希望や不安、情熱などさまざまな感情を抱いていることを表しています。
ワンドの4

正位置:平和な時間を過ごす、気があう人と一緒に過ごす、周りの人たちから認められる、人間関係が広がる
逆位置:落ち着ける場所が必要である、気まずい状況にある、出会いが少ない、人づきあいなどで出費が増える
平和のカード、歓迎あるいは新しい門出を祝うカードです。2人の人物が、花束を掲げてい4本のワンドの上に花や果実の飾りがついた門の向こう側にいます。背景には、お城とそこにつながる橋、くつろいでいる人たちが描かれています。このカードでは、基本的にお城に歓迎されて迎え入れられているという取り方をしますが、お城から門出を祝われて出発していると取ることもあって、その取り方によってリーディングは変わります。花は喜びや幸せ、果実は成果を表します。2人の人物は、青色の衣の人物と、赤色の衣の人物が一緒にいることから、異なる性質のものが一緒に平和でいることを表します。くつろいでいる人たちは、休息や平和を表します。お城は、目標や理想を表し、橋はそこにつながる道があることを表しています。
ワンドの5

正位置:切磋琢磨する、ライバルと競い合う、本音で話す、お互いに高めあう
逆位置:周りの人と葛藤がある、争いがある、我を通そうとしてしまう
切磋琢磨するカードです。争いや葛藤のカードでもあります5人の人物がワンドを持って戦っていますが、これは模擬戦で、訓練で競い合って、お互いに切磋琢磨している様子が描かれています。5人の服の色はそれぞれ違っていることから、異なる意見や価値観、個性をもった人たちが競い合ってお互いを高め合っていることを表します。
ワンドの6

正位置:勝利する、目標を達成する、自分の意見がとおる、チームワークで理想をかなえる
逆位置:結果が出るには時間がかかる、まだ目標を達成するのは先になる、ものごとがスムーズにいかない、周りの人とすれちがいがある
勝利のカードです。周りに人がいることから、チームワークによる勝利を表しています。一人だけ馬に乗っている人物がいることから、リーダーシップを発揮するという意味合いも持ちます。馬に乗っている人物は、赤色の衣をまとっていて、赤色は情熱を表します。また、月桂樹の冠をかぶり、持っているワンドにも月桂樹のリースが飾られていて、月桂樹は勝利や栄光を表します。馬は白馬ですが、たてがみがなく、緑の布でおおわれていて首から下が描かれていませんので、これは作り物の馬で、中に人が入っているのではないかという説もあります。
ワンドの7

正位置:優位に立つ、努力の成果でステップアップする、ライバルが現れる
逆位置:ひとりで頑張っている、やることが多くて焦る、周りの人との間に壁を感じる
優位に立つカードです。孤軍奮闘のカードでもあります。下からワンドが6本伸びていますが、高い場所に立ってワンドを振るっている緑色の服を着た人物には届いていない様子が描かれています。下からの突き上げがあるものの、一段高い場所に人物がいることから、優位に立つことを表します。一方で、その人物の表情には余裕はみられませんし、よく見ると左右の靴の種類が違っていて、よほど慌てていた状況、なりふりかまっていられない状況にあったことを意味していますので、今いる場所を一人だけで必死に守っている状態を表しているともリーディングされます。
ワンドの8

正位置:突然のチャンスがくる、やることが多く充実している、
逆位置:平凡で退屈する、チャンスがくるのはまだ先になる、やることが多くて忙しい
急展開のカードです。8本のワンドが空から降ってきている様子が描かれていて、背景には緑の丘や穏やかな川が流れています。ワンドは、生命力や活力を表しますし、ワンドは空から降ってきていて、このカードには人や動物が描かれていないことから、人の意識では制御できない時間や運の流れを表しています。背景に描かれた緑の丘や穏やかな川は、日常的な生活を表しています。ですので、日常生活にふいに急展開が起きて、チャンスが到来したり、いい流れが来ることを表しています。また、このチャンスは、ワンドが空から下へ降っていることから、素早い行動でものにする必要があることを表す場合もあります。
ワンドの9

正位置:準備を整える、自分の身や居場所を守る、準備や計画が役立つ、慎重さが役立つ
逆位置:準備不足である、将来に備える、過去の傷ついた経験から周りを警戒している
準備を整えるカード、自分の居場所を守るカードです。8本のワンドの柵の前で、ワンド持ち、頭に包帯を巻いた人物が立っている様子が描かれています。人物が巻いている包帯は、以前に戦ったことがあるとか、まだ傷が治っていないことを表します。また、ワンドを持って柵の外を見ている様子は、敵を警戒していることを表しています。しかし、8本のワンドで柵が作られていて、準備は整っていることを表しています。背景の山は、山が課題やトラブルという意味合いも持ちますが、緑色は生命力や若々しさを意味しますので、乗り越える必要がある課題を表します。
ワンドの10

正位置:プレッシャーを感じている、やることが多い、踏ん張りどころである
逆位置:やることが多すぎる、重荷を抱えている、頑張りすぎている、こだわりすぎていることがある
重荷を抱えている、プレッシャーになっているカードです。10本のワンドを抱えて運んでいる人物が描かれていますが、両手いっぱいに広がっていて、視界も良くなさそうです。このことから、自分の限界を超えて、うまく処理できない重荷を背負っている状態を表しているとされます。背景の街は、目標や理想を表しています。一説には、この人物は見かけだおしで、街に着くと街が被害をこうむるとされていますので、重荷になっていることをやり遂げたほうが良い結果になりそうなのか、それとも良くない結果になりそうなのかを隣り合うカードや補足カードなどでリーディングすることがたいせつになります。
ワンドのペイジ

正位置:よい知らせがくる、目標に向かって前進する、新鮮な気持ちで進む、誠実な人、信頼できる人
逆位置:頑張りすぎている、努力の方向がちがっている、コミュニケーションが足りない、周りとずれてしまっている、誠実さが足りない人、未熟な人
良い知らせのカード、誠実さのカードです。ワンドを持った騎士見習いが、たたずんでいる様子が描かれています。その服はトカゲの模様ですが、このトカゲは火トカゲ(サラマンダー)という火のエレメンタルの象徴で、活力やエネルギッシュであることを表しています。この火トカゲは尻尾をくわえていませんが、ワンドのキングに描かれている火トカゲは尻尾をくわえていますので、まだ情熱や理想のなかばにあることを意味しています。白い帽子に赤い羽がついているのは、自由を表しているとされます。背景の空は、雲ひとつない青空で、清々しさを表します。砂丘は、冒険心や探求心を表しています。このワンドのペイジは真面目で控えめな人だとされています。また、知らせを持ってくるとされていますが、その知らせは予想外のものだとも言われています。
ワンドのナイト

正位置:積極的に行動する、勇気をだす、挑戦する、前向きに取り組む
逆位置:衝動的に行動してしまう、思うようにうまく進まない、強引になってしまって周りとの関係が悪くなる
積極的に行動するカード、勇気を出して挑戦するカードです。ワンドを持った騎士が、暴れ馬に乗っている様子が描かれています。騎士と暴れ馬は過去を表す左側を向いていて、未来を表す右側を向いていないことから、そのエネルギーをうまくコントロールして、今後の方向性を決める必要があることを表しています。騎士の服は、火のエレメンタルを象徴する火トカゲ(サラマンダー)で、鎧の飾りも赤色であることから、熱意が強いことを表します。また、この火トカゲは尻尾をくわえていませんが、ワンドのキングに描かれている火トカゲは尻尾をくわえていますので、まだ情熱や理想のなかばにあることを意味しています。暴れ馬は、今にも走り出しそうなことから、積極的・行動的な姿勢を表します。水のない土地は、騎士がこの場にずっととどまらないことを意味し、これから向かう方向を決める必要があることを表しています。遠くにあるピラミッドは、高い目標や理想を意味していて、騎士がいるこの場(今現在)が通過点に過ぎないことを表します。
ワンドのクイーン

正位置:情熱が高まる、やる気が出る、魅力を発揮する、明るく親しみやすい人、魅力的な人
逆位置:ストレスを感じて不安定になってしまっている、感情的になってしまう、わがままな人
強い活力のカードです。ヒマワリを持ち、玉座にもヒマワリが描かれていて、ヒマワリは太陽を意味していて、生命力を表しています。玉座にはライオンの彫刻や赤色でライオンが描かれていて、赤色は熱意、ライオンは本能や力を意味しますので、本能や情熱のおもむくままにすることを表します。黒猫は、魔女の使い魔であるという説があり、この場合は優れた直観を表します。黒猫を女王の特徴を意味するととらえた場合は、そのしなやかさから、魅力的であることを表します。明るく、強く、思うままに生きることを表しています。
ワンドのキング

正位置:努力がむくわれる、成果が出る、自信がつく、エネルギッシュな人、タフな人、権威がある人
逆位置:頑固になってしまっている、心に余裕がない状態になる、言い過ぎてしまう、頑固な人、厳しすぎる人
たくましさのカード、忍耐強さのカードです。このキングは、自分の理想に正直でまっすぐでもあり、我慢強くタフさも持ち合わせています。キングのネックレスやマント、玉座にはライオンと火のエレメンタルである火トカゲ(サラマンダー)が描かれていて、ライオンは本能や力を、火トカゲは活力や熱意を表します。玉座の火トカゲは尻尾をくわえて円形になっていることから、ペイジで抱いていた情熱や理想が円熟したことを表しています。キングの足元にも火トカゲがいます。王冠も炎の形をしていて、活力や熱意を表します。キングは過去を意味する左側を向いていますが、これは自分を慕ってくれている人たち、後に続こうとしている人たちにエネルギーを向けているとされています。
